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【Beer=Beer】リーダーとかなともが飲酒してる時にありがちなこと

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1名無しさん@おーぷん:2015/08/11(火)12:32:53 ID:???
お二人は成人なのでなんの問題もありません
951名無しさん@おーぷん :2016/08/31(水)00:33:55 ID:???
香菜は、そこにいたはずの女が跡形もなく消えたことに
由加は、にも拘らず荒れた自宅が元に戻らなかったことに
裸体を隠すことも忘れただただ茫然としているだけだった

一方、邪悪エネルギーの抜けたあさひは朋子の腕に抱かれ
優しく髪を撫でてもらっていて嬉しそうである
朋子は邪悪あさひと善良あさひのとてつもないギャップに戸惑いつつも
このあとしなければならないことを考えていた
「――あさひちゃん?」
「うん?」
「ちょっとさ、今から隣の部屋行かない?
…ほら、まだあいつと仲直りしてなかったからさ」
952名無しさん@おーぷん :2016/08/31(水)21:21:12 ID:???
あさひは朋子のその言葉を聞いて嬉しそうに微笑んだ
自分の大切な2人が仲直りしてくれればこれ以上の喜びはない
しかし朋子自身、本気で仲直りするつもりかは分からなかった
結局、どれだけ内省したところで
朋子が変態であることには変わりないからだ

あさひと朋子が隣室に向かう途中
朋子の頭の中には
今も燃え美の失禁シーンがプレイバックしていた
バスルームの真っ白なタイルに広がる
黄色い水たまり

ああ・・・こんなにも私の事を興奮させるものは他にない
953名無しさん@おーぷん :2016/09/01(木)23:21:42 ID:???
「もえみちゃん…ともちゃんが会いたいって」
案の定ベッドで寝ていた萌美がゆっくり起き上がる

「本当に…来てくれたんだ…」
病弱萌美が色っぽかったので朋子はちょっとドキッとした
「べべべ別にあんたのために来たんじゃないんだから!
ただ由加が変なことしてるって言ったから心配になっただけで…」
なにツンデレキャラみたいなことを言っているのだろう、
と朋子は心の中で思ったが、かといって他に言葉が出てこなかった
「そんなことより自分の心配したらどうなのよ?熱は下がった?何か食べた?」
なんとかその場をごまかそうとして、よりおかしな空気を作り出す朋子
その様子に気が付いたあさひが「大丈夫?」と顔を覗き込んだ
もしかしたら朋子が"この先の展開"を期待していることなど
彼女にはバレているのかもしれない

「大丈夫…それよりさ…」
「もえみちゃん?」
大丈夫というその声が明らかに大丈夫ではない。
「か、勝手に…絶交…とか言って…ごめんね…」
954名無しさん@おーぷん :2016/09/04(日)11:12:04 ID:???
素直さを見せる燃え美に朋子はキュンとなった
こんなに可憐な女性になんてことをしてしまったんだろう
朋子は自分の醜さに心を痛めた
もうやめよう・・・
おしっこは卒業だ
・・・そう朋子が心に決めた時だった

「あさひ・・・ごめん。朋子ちゃんと2人で話がしたい」
萌え美がそう言うとあさひは部屋を出て行った
朋子と燃え美が部屋に2人きりになる
朋子は同じアップフロントで活躍するアイドルとして
純粋な思いで燃え美と時を過ごすつもりだった
すると、燃え美が言った
「朋・・・歯ブラシ持ってきてくれない?」
「歯ブラシ?」
「うん、ほら、夕べから歯磨いてなからさ」
「ああ・・・分かった。ちょっと待ってて」
朋子が歯ブラシを取りに部屋を出て行った
するとギラリと輝く燃え美の目
すこし経って朋子が戻ってきた
「あさひちゃん、持ってき___」
次の瞬間、部屋のドアを開けた朋子の手を引っ張り
燃え美は朋子をベッドに押し倒した
955名無しさん@おーぷん :2016/09/04(日)22:13:57 ID:???
「うっ…ううう…」
「やっぱり…許さない…」
萌美は朋子の上にまたがり全力で首を絞めていた
普段の彼女なら決して見せることのない、鬼の形相そのものといった表情で

この事態を招いた要因は、あの"邪悪エネルギー"に他ならない
それは朋子の衣服であったり、あるいは彼女やあさひの頭髪であったり、
そういうところに絡みついてこの部屋へとやってきたのである
そして萌美は知らず知らずのうちにそれを吸ってしまったのだ

そんなこと当人たちが知る由もなかったのだが、
隣の部屋にはなんとなく嫌な気配が伝わったようだ
全裸だった3人は改めて服を着ようとしていた
956名無しさん@おーぷん :2016/09/05(月)22:04:16 ID:???
朋子はこのまま死ぬかもしれないと思った
一度も男に抱かれることなく
終えてしまう人生に
朋子は悲しくなった


(せめて処女を失くしてから・・・)


しかしだんだん力が抜けていく
苦しみから意識が遠のいていく
首にめり込む燃え美の10本の指
朋子にはもはや抵抗する力もなかった

しかし、次の瞬間、燃え美はその手を離すことになる
なぜなら、朋子のふとももに
大量の黄色い液体があふれだしたからだ
957名無しさん@おーぷん :2016/09/06(火)01:28:06 ID:???
と同時に萌美からも邪悪エネルギーが抜けた
「あれ…わたし…いったい…」

彼女が驚いたのはいうまでもない
気づくと自分の手は朋子の首にあって
その朋子は失禁しながら気絶しているのだ


「なんで…」
再び、今朝から続く頭痛と発熱とだるさ等々が戻ってきた
――まさか、無意識のうちに仕返しを?
朋子の肢体から流れ出る液体を見ながら、
ガンガンする頭で考えたところで埒が明くはずもなかった
958名無しさん@おーぷん :2016/09/06(火)21:49:33 ID:???
燃え未は頭を抑えながら
ベッドに横たわる朋子を見た
「はあ・・・」とため息をつく
今すぐ横になりたいが
そのベッドは失禁尿で汚れてしまっている
燃え美は仕方なく部屋を出た

ドアを開けると、そこにあさひが立っていた
「わっ!びっくりした・・・」
萌え美が驚く
「え、あ、いや、ちょっと、蚊を追いかけてきて・・・」
こいつ、明らかに盗み聞きしようとしていたな
ま、いいやと燃え美は思い
「中で寝ちゃってるよ、あいつ」
と燃え美は立ち去った
あさひは部屋の中を覗いた
959名無しさん@おーぷん :2016/09/08(木)00:08:42 ID:???
さっきまで萌美が使っていたベッドをみると、
確かに朋子が横になって眠ってい(るように見え)た
布団の中ではなく上というのが気になるところだが
「かなともはん、よほど眠かったんかな…」
いつの間にか香菜も一緒に覗き行為に参加していた
2人とも、彼女が寝ているわけではないことには気が付いていない

「あのさ、あっさー…」
ずっと立っているのがきつかったのか、
由加によってソファーに寝かされていた萌美が話しかける
「なに?」
「わたし、もしかしたら…」
そのとき、ベッドの上の朋子がゆっくりと意識を取り戻した
960名無しさん@おーぷん :2016/09/08(木)22:05:31 ID:???
目覚めた朋子は上体を起こすと
ゆっくりと首を動かして辺りを見た
ふと眉間にしわを寄せ、喉を触る
首の痛みが記憶を手繰り寄せた
(そういえば、萌美ちゃんに私、首を・・・?)
その時、お尻の下が冷たいと、朋子は感じた
だが寝ぼけ眼の朋子はそれがなぜかは気づかなかった

「朋ちゃん、起きたの?」
声の方を振り向くとドアからあさひと香菜が入ってきた
まぶたを重たそうにして朋子が2人の顔を見る
視界はまだはっきりとはせずぼんやりしている
と、朋子が起き上がった
すると「わっ!」と香菜が声を上げた
何事かと動きを止める朋子
そしてあさひも気づいた
「と、朋ちゃん・・・?!」
「・・・ん?」
「どうしたの・・・それ・・・?」
あさひが指差した
朋子は顔を下に向けてその方向を見る
朋子の履いていたグレーのスウェット
その股間の部分だけが
ぐっしょりと濡れ
黒く変色していた
961名無しさん@おーぷん :2016/09/09(金)00:09:11 ID:???
「!?」
――さすがの朋子も動揺を隠せなかった
彼女は数々の美少女を失禁させたことあれ
自身が失禁したことはこれまでなかったからである
「あ、あの、これは…そうだ!萌美ちゃんだ!確かあいつに…」
「え、もえみちゃんがどうかしたの?」
「あー、わかった。かなともはん、もえみはんに仕返しされる夢でも見たんやろ」
「ち、違う!そうじゃないの、そうじゃなくて…」
「強がらなくてもいいねんで。ある意味自業自得や」
「ともちゃん、恥ずかしがらなくていいんだよ?」
どうやら萌美に殺されかけたことなど誰も信じてくれなさそうなので
朋子は投げやり気味に周囲の誤解を背負い込むことにした
962名無しさん@おーぷん :2016/09/11(日)08:58:52 ID:???
朋子はこれまでにも
“もし自分が失禁してしまったら・・・”
と考えたことがあった
しかし、それはいつも
“バージンを捧げる相手の前でなら・・・”
と許し、いつか訪れるその時を夢見てきた

朋子は苦しくなった
性的プライドが標高8,848M以上に高い朋子にとって
こんな恥ずかしいことはない
今、朋子が目の前で失禁をした相手は
バージンを捧げる相手でもなければ
仕返しによって失禁させられた相手なのだから

性的プライドがマグニチュード10レベルで崩壊していく様を
おもいきり感じた朋子は
「もう誰でもいいから、処女捨ててくるわ!!」
と言い放ち、AM9:00台の街中へと姿を消していった
963名無しさん@おーぷん :2016/09/11(日)23:29:47 ID:???
「あさひはん、追いかけなくてええんか?」
「うん…」
なぜか2人ともその場から離れることはしなかった
残されたのは朋子が濡らしてしまった寝具と
その前に萌美が使っていた体温計や氷枕など…

「ともちゃん、本当に処女を捨てに行くわけじゃないと思う。
ちょっと恥ずかしかったから、そのあたり散歩してるだけだよ」
「せやろか?」
「うん。それに、ともちゃんが本当に初めての相手にしたいのは――」
そこまで言いかけたところで由加が入ってきた
どうやら体温計やらなんやらを取りに来たらしい
964名無しさん@おーぷん :2016/09/12(月)22:31:37 ID:???
「初めての相手にしたいのは・・・誰なの?」
由加は体温計を持ちながらあさひに何気なく聞いた
あさひはちょっと驚いたが、少しうつむくとすぐに答えた
「分からないよ・・・私にも・・・」
とても寂しそうな声だった


その頃、朋子はマンションから少し離れた場所を
ほっつき歩いていた
始めの30分は本気で処女を捨てる相手を探したが
今はめんどくなって、とりあえず座れる場所でも探している
と、その時、朋子の携帯が鳴った
液晶画面を見ると、紗友希だった
何の用だろう?
そういえば少し前にも電話がかかってきた
あの時は確か朝の情報番組で
佳林の熱愛がスクープされた時だった
ひょっとして___???
朋子は電話に出た

「・・・紗友希?また何かあった・・・?」
恐る恐る聞いてみる
すると紗友希の声は少しの焦りと
少しの怒りが混ざっていた
「朋、今どこ!?」
「え?ど、どこって・・・」
「1時間前には集合って言ったでしょ!」
「集合?」
朋子は一瞬何の事を言ってるのか分からなかった
「なんだっけ?」
朋子は聞いた
「オーディションだよ!戦隊の!佳林も芽実ちゃんももう来てるよ!」
「戦隊の・・・オーディション??」
朋子はそういえば!とようやく思い出した
965名無しさん@おーぷん :2016/09/13(火)22:06:38 ID:???
「今どこにいるの?早く来てよ!」
「――ごめん、やっぱパス」
「…ええ!?」
「私がいなくても、3人いれば敵の1人や2人何とかなるでしょ」
正直、いろいろなことが起こりすぎてめんどくさくなっていた
もうあと2~3日はぐーたら寝ていたい気分だ
「ちょっと!そんなの無責任だよ!」
受話器の向こうからざわつきが聞こえているが、たぶん芽実と佳林だろう

ただ――
朋子にはわかっていた、投身あさひも病弱萌美も救うことのできず、
おまけに失禁までしてしまった自分は正義のヒーローになれる資格のないことを
966名無しさん@おーぷん :2016/09/14(水)22:21:25 ID:???
「あのさー朋!これ、仕事だよ!?」

電話口の紗友希はあきれた声でそう言った
「それにこれで合格すれば、うちらの知名度も上がるんだからさ」
しかし、朋子は疲れ切っていてそんなものには行きたくなかった
それに応募者は何百人もいるもだからどうせ受かるはずもない
私がピンクやイエロー役なんて絶対にハマるはずもない
朋子はそう思った
が、紗友希の言うようにこれは仕事だ
事務所も今日、朋子たちがオーディションに行くことは当然分かっている
朋子はどうしようか迷った
まあ、迷う時点で芸能人としては失格かもしれない
あのオダギリジョーだって嫌々ながらも特撮のオーディションには行ったというし
そしてクウガで主役に受かっちゃったていうし・・・
まあ、朋子自身、特撮番組に偏見はなかったし
紗友希が言ったように、これに受かって知名度が上がれば最高ではある

だが、今の朋子はこの半日の間にいろいろありすぎた___

そこで朋子はなんとなくではあるが質問をしてみた
「ところでさ、なんでうえむーと由加はオーディションに出ないわけ?」
967名無しさん@おーぷん :2016/09/15(木)23:38:06 ID:???
「え?」
「だってほら、由加は足が速いし、うえむーはパワーあるし…」
「朋だってアーチェリーやってたじゃん」
「あんなの道具なきゃ何にもならないよ」
「でも背筋は鍛えられるんでしょ?」
紗友希サイドからすれば非常事態のはずなのに
わりと簡単に話が脱線しまっていることにも気づかず
電話越しの2人はしばらくこんなやりとりに時間を使ってしまった
「とにかく!タクシーでも何でも使って来て!じゃあね」
「…切れた」

今から一体どうすればいいのだろうか――
朋子がぼけーっとスマホの画面を眺めていると
目の前に一台の車が急停車し、後部座席の窓が開いた
運転席に1人、後部座席に2人乗っているようだ

「…ともちゃん!?」
「え?あさひちゃん?」
さらによくみると後の2人は萌美とおかまりだった
968名無しさん@おーぷん :2016/09/16(金)22:49:47 ID:???
「朋・・・ひょっとして、この世界の・・・?」

燃え美がそんなことを口にした
「この世界の」とはどういうことか
朋子は眉をひそめた
それに燃え美は具合が悪く由加の部屋で寝ていたはずだが
目の前にいる燃え美はとても顔色もよく元気そうである

「っていうか、この金澤ちゃん、うちらのこと見えてね?」
おかまりが言った
「朋ちゃん?どうして私達のことが見えるの?」
あさひが何やら苦しげな表情で尋ねる
「は・・・何言ってるの?」
朋子はわけがわからなかった
と、その時、あさひが悲鳴を上げた
「ひやkぁああ!」
何事かと朋子が目を丸くする
見るとあさひのスカートの中におかまりが手を入れていた
そして、あるものを引き抜いた
それはアナルビーズだった
969名無しさん@おーぷん :2016/09/16(金)23:27:36 ID:???
「うわぁぁぁぁ!」
「やっぱり見えてるんだ――」
萌美も萌美でおかまりとあさひの関係性は知ってるんだろうけど
ビーズにちょっと何かついてることに何ら反応することなく
それとはまったく別のところにツッコミを入れていた

「ちょ、ちょっと一体どういう…」
例えば、萌美が倒れたことがスタッフ経由でおかまりに伝わり、
心配した彼女が車すっ飛ばして由加の家にたどり着き
萌美を病院か、あるいは自宅にでもつれていく途中で
たまたま朋子に出会って車を止めたというのなら
それはそれで別にいいのだが、明らかに何かがおかしい
また妙な異空間にでも飛ばされてしまったのだろうか
そういえばあの時もきっかけはさゆきの電話だったような…

とかなんか思考がぐるぐるしていると、おかまりは例のビーズを朋子の眼前に突き付けた
「――金澤ちゃん、これ入れられたくなかったら、今すぐ乗りな」
もちろんそんなことされたくない朋子はおとなしく助手席へと向かった
970名無しさん@おーぷん :2016/09/18(日)16:58:40 ID:???
助手席にちょこんと座る朋子の姿を見つめながら
臀部の穴周辺に来るジンジンとした痛みのような快楽に
あさひはアヘ顔を隠しきれずいた
そんなあさひに気付きながら
朋子はおかまりが持つアナルビーズに目をとめた
(どこだろう・・・どこかで見た気がする・・・)
朋子は記憶を辿った
昨夜、飲み会をスタートさせてから
朋子はアナルビーズを2度ほど見た
そのうちどちらにもあさひが絡んでいたように思うが
あれは・・・

その時、朋子はハッと思い出した
そうだ___>>708->>726だ!

・・・でも、あれは夢というか異空間というか
いずれにせよ現実ではなかったはず
なのにそれがどうして・・・?



この時点で朋子は気づいていなかった

あの異空間での出来事が現実に多大な影響を与えていたことに

そして今、一緒に乗車しているこの3人が
あの異空間で〈朋子が開けてきたドア〉を通じて
この現実世界に来てしまった存在であることに___
971名無しさん@おーぷん :2016/09/18(日)23:11:00 ID:???
しかしそんなことに気が付いていない朋子はおかまり車の助手席に乗せられ
ビーズによって脅されながらシートベルトを着用した
それを見たおかまりは再び車を走らせる
車中でかかる音楽がクイーンだったりデヴィット・ボウイだったりするのは
どう考えても後ろにいる人の趣味なのだろう

朋子は再びあの異空間について考え始める
そういえば佳林があの俳優と超えてはいけない一線を越えたことや
あさひがおかまりに大人の女にしてくれと頼んだことは
異空間に入る少し前に聞いていた内容だった
そして萌美たちが超能力者に襲われたことがあるというのは
>>834による由加の発言から知ることになるのだが
もしかしたらそれも以前から事実として存在した話で
いろんな事情から公にしなかっただけとも考えられる
もしかしてあの異空間、どこか現実と繋がっていたのだろうか――

「ともちゃん?ともちゃん?」
ビーズを手に持ったあさひが話しかけてきた
頼むからそういうのは目につかないところにしまってくれ。
「ともちゃん、どこか行かなきゃいけないところあるんじゃないの?」
972名無しさん@おーぷん :2016/09/19(月)21:50:50 ID:???
その時まるで図ったように携帯が鳴った
紗友希だった
「今どのへん?」
紗友希の問いに朋子はとりあえず適当に答えた
今の時点で朋子は東映には向かっていなかった
そもそもこの車はどこへ向かっているのだろう?
分からないことだらけだ
「ねえ聞いてるの!朋」
「あ、はい、はいはい・・・」
とにかく朋子は芸能人だ
これから様々な経験を経て
ステップアップしていかなければならない
朋子は戦隊のオーディションへ参加する決意を固めた
「・・・あの、すみません。東映に行きたいんですけど」
朋子はおかまりに向かってそう言った
973名無しさん@おーぷん :2016/09/20(火)22:00:46 ID:???
「東映?」
「今日、このあとオーディションがあるんですよ。Juice=Juiceにとって大事な。」

―いきなり何を言い出すんだ?
一瞬、車内に流れるフレディの歌が空気ごと止まった気がした
「ともちゃん、それ本当?」
「実は、今まで行くかどうか迷ってて…なんなら仮病で休んじゃおうかなって」
「そんなことやって大丈夫なの?」
「でも、今行くことに決めました。お願いです、連れて行ってください」
「…わかった。場所はここでいいの?」
ナビを設定したおかまりは強くアクセルを踏みこんで走り出した
どう考えても法定速度を守っていないくらいのスピードで…
974名無しさん@おーぷん :2016/09/22(木)22:25:07 ID:???
おかまりの運転する車は
前方の二車線を走る車の間を
縫うようにすり抜けていく
車体は左右に大きく揺れ
朋子らは悲鳴を上げた
カーオーディオからは
エッジの効いたギターのリフが刻まれる

「Nobody gonna take my car, I'm gonna race it to the ground!」

おかまりがハンドルを左に右にもてあそびながら
シャウトする
基本こういった音楽や運転には慣れていない朋子は
怯えながら、死なないことを神に祈った
その時、3度目の紗友希からの電話が入った
すでに面接が開始したという内容だった
975名無しさん@おーぷん :2016/09/23(金)22:46:30 ID:???
「え、それってもしかして超ヤバイ?」
「大丈夫、私たちの番はまだあとだから」
「わかった、まにあうように…うっぷ」
「なに?どっから電話してんの?あとさっきから周りうるさい」

そう、朋子はこのむちゃくちゃすぎるドライブにより
朝食べたものが上がってきそうなのをどうにかこらえつつ
さゆきと電話で話していたというわけである
そんな中、おかまりは完全に目の色を変えているし、
後ろの2人は完全にノリノリであおりまくっている

果たしてこんな状態でまともにオーデを受けられるか謎なのだが、
しかし少なくとも会場に到着するためにはこの人たちに頼るほかなかった
976名無しさん@おーぷん :2016/09/24(土)20:37:26 ID:???
しかし、数分後に辿り着いた場所は
朋子の実家、金澤家だった
「ちょ・・・なんで、うち!?」
するとおかまりは運転席のドアを開け放つと車から降りて言った
「あんたにオーディションは必要ないサ」
「はい?いやいや、必要ですって!」
「じゃあ聞くけど、金澤ちゃん、あんた今までオーディション受けた事あるのかい?」
「え?」
そう聞かれ朋子はとっさに答えた
「ありますよ!武道館で誰がどの役やるかって・・・」
「そんなのはオーディションとは言わないサ。
 別に誰か落とされるわけでもないんだからな」
そう言われると、朋子は言葉が出なかった
おかまりが続けた
「宮本ちゃんはな、モー娘。もスマイレージも全部落っこちてきたんだ。
 それで研修生を5年間サ。どれほど辛い思いをしてきたか分からない。
 他のメンバーもそうサ。あの植村ちゃんだって一度はモー娘。で落ちている。
 しかし、あんたはどうだ。ハロプロに入った時もオーディションを受けていない。
 それどころか、それから半年足らずでJuice=Juice入りだ」
妙に詳しいなと思いながら、朋子はおかまりの言葉を聞いていた
「・・・はあ、でもこれからは違うと思うんで」
と朋子が返す
「いいや、金澤ちゃん、あんたはエリートなのサ!史上最強のネ!
 だから今度のオーディションも絶対に受かっている!」
「いやいや、受けずに受かるとかナイですから!絶対!」
「またまた~」
おかまりは、あさひや燃え美を振り返り3人で笑った
「ま、とりあえず一杯やろうや!双子ちゃんにも会いたいしサ!」
そう言うとおかまりは家の中にずかずかと入っていった
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ・・・!」
しかし、続いてあさひと燃え美も遠慮なく入っていった
「えー・・・」
朋子は呆然とした
977名無しさん@おーぷん :2016/09/25(日)23:31:23 ID:???
「行っちゃった…」
1人取り残された朋子は、いやいやながらあの3人を引き戻すべく
自宅に入ろうとした

――が、気づくと朋子は目の前で立ち止まっていた
いつもは何気なく出たり入ったりしているそれが、
どうしても気になったのだ
「ドア…」

朋子にはあの異空間のことがずっと頭をよぎっていた
突然かかってきたさゆきからの電話、
病気のはずがいつの間にか元気になっている萌美、
なぜかビーズがさしっぱなしになっていたあさひ、
極端な無謀運転でも事故を起こさないおかまり

――もしかして、この世界はあの異空間ではないだろうか?
そういう疑念がふつふつと沸き起こってきた
そうなれば、このあと起こることはただ1つである
実際あの時も、あの行為をきっかけに朋子は佳林の密会現場や
香菜の変態現場や萌美の事件現場に飛んだりしていたのだし


「このドア開けたら、東映にワープしたりしないかな…」
978名無しさん@おーぷん :2016/09/26(月)21:51:59 ID:???
朋子はドキドキしながらドアノブに手を掛けた
しかしそれを回すことが出来ない
「東映にワープしたとして、それはこの世界の東映?それとも別世界・・・?」
怖かった
また異世界に飛び、100レスも戻ってこれないのかと思うと
朋子はどうしようもなく怖くなった
その時、朋子は思った
「・・・100レス?な・・・なにそれ?」
無意識に考えてしまったが、それは一体・・・
と、そんなことを考えていたら
向こうからドアが開いた
あさひが顔を出した
「朋ちゃん、何してるの」
そう言って、あさひは朋子の手を引き家の中に連れ込んだ
朋子は思わず目をつぶった
しかし、恐る恐る見たその景色は
見慣れた金澤家の玄関だった
リビングへ行くと、おかまりが燃え美と酒を飲んでいた
そしてフッコこと金澤家の次女・文子が
そんな二人につまみを作ってあげていた

「ちょ・・・フッコ・・・!!」
979名無しさん@おーぷん :2016/09/27(火)22:53:14 ID:???
「何してんのよ…」
おかしい。一体何がどうなっているのだ。
「おかまりさん!東映つれてってくださいよ!
こいつの手料理なんて後でいくらでも食べられますから」
そう言っておかまりさんを引っ張り出そうとしたところで、
朋子は重大な事実に気が付いてしまった

――って、ドライバーが飲酒しちゃってんじゃん…
ここが異空間なのか現実なのかまだ確証の持てない段階で、
この国の法律を犯す行為にはさすがに踏み込めなかった

「せ、せっかくのオーディションがぁぁぁ…」
どんちゃん騒ぎの片隅で朋子はひとり肩を落とした
980名無しさん@おーぷん :2016/09/28(水)22:22:38 ID:???
「お姉さまにオーディションは無理だよ」

突然聞こえたその声に一同が振り返る
と、そこに二人の美少女JKが立っていた
「ヌ子!又子」
朋子がびっくりした拍子に
大きな声で名前を呼んだ
「はあ?ヌコ、マタコ?って何それ、名前?」
燃え美が言う
「ひょっとして噂の双子ちゃん?!」
あさひが興味津々に聞いてくる
すると朋子はちょっと恥ずかしそうにしながら答えた
「そう・・・一応紹介しますけど、双子の妹たちで、ヌ子と又子です」
「ヌ子です」
「又子です」
その妙な名前の双子は自ら名乗ると
礼儀正しくおじぎをした
確かに朋子と同じ遺伝子を受け継いでいるだけあって
芸能界でも通用しそうな美少女であり
まるで朋子のクローンが二人並んでいるようだ
「で、なんで私にオーディションは無理なのよ」
朋子は口をとがらせて言った
「ふふふ・・・恋愛のオーディションにも合格できないようなお姉さまには
 無理だと言っているのよ」
「お姉さま、未だに処女だものね、うふふ」
と言って双子たちはニヒルに笑った
981名無しさん@おーぷん :2016/09/29(木)23:45:51 ID:???
「ちがうもん!」
いきなり何かが飛びついてきて、朋子の視界が遮られた
――例にもれずというか、あさひが抱き着いてきたのだった
「ともちゃんは、私の中での一番のアイドルだから…」
もう何度目かわからない大胆な告白を済ませると、
衆人環視の状況で朋子にキスをした

おかまりも萌美もこういうのは慣れっこなのだが、
それに動揺しているのは金澤家のみなさんである
「あなた、本気で言ってるの?第一こんなのがモテるわけ…」
「そうだよ」
「え?」

口を開いたのは押し倒されたばかりの朋子だった
「あさひちゃんは私の一番のファンなんだよ」
朋子自身、まさかこんなことを口にするとは思っていなかったが、
彼女にも妹たちから馬鹿にされたくないという意地があった
982名無しさん@おーぷん :2016/09/30(金)07:48:07 ID:???
「まあ・・・お姉さまったら、意中の人とは恋仲になれないからって
 同性愛にお目覚めになったのね」
三女のヌ子が目を大きくして言う
すると四女の又子は失笑し
「さすが朋子お姉さま、といったところかしら」
そう言うとその双子の姉妹は
あざけるように笑いながら奥の部屋へと姿を消していった
朋子はちょっとだけ泣きそうな感じで
目を赤くさせていた
確かに妹たちの言うように
朋子は処女で、好きな人との恋を叶えられてはいない
と、そこへ朋子のすぐ下の妹、文子が近づいてきた
「朋ちゃん、これ食べんしゃい」
そう言って、皿に盛った焼き立ての卵焼きを
優しい手つきで差し出してきた
983名無しさん@おーぷん :2016/10/02(日)00:12:05 ID:???
朋子はそれをあさひと2人で仲良く食べた
途中あさひが「ともちゃん、泣いてる…?」と尋ねてきたが
あくまで朋子は泣いていなんかいないと強がった
気づけばおかまりも萌美もこの2人をすっかりカップルとして
公認してしまっているらしく、「自分たちが邪魔したら悪い」
とかなんとか言って少し距離をあけているようだ

「ごちそうさま」
「ありがとう、おいしかったよ!」
「ふっこさぁ」
「…なに?」
「ちょっと来て」
そうして朋子は妹を廊下に連れ出した
「あのさぁ、あの子私のこと好きらしいんだけど、どう思う?」
984名無しさん@おーぷん :2016/10/02(日)20:20:37 ID:???
「朋ちゃんが好いてるんなら、わしは何も言わないよ」
文子は柔らかな笑みと物言いで朋子に言った
「い、いや・・・別に私は好いてはいないんだけど・・・」
「おやあ、それなら、朋ちゃんは好いてもいないオナゴとお付き合いしてるのかい」
「だから、お付き合いはしていなくて・・・あの子が勝手に・・・」
「わしはそういうのはよくないと思うよ。朋ちゃん、それはいかんよ」
朋子は文子と話がかみ合っていないことに、がっかりと肩を落とした
文子のことは妹としてとても好きだ
優しいし、家の事もなんでもやってもらっている
乳や兄の弁当も文子に作らせてしまっているし
何度も心の中で「ごめんね、ふっこ」と言ったか分からない
だが、どう~もズレている
文子に話しかけた自分が馬鹿だった、と朋子は話を中断した

と、その時、2階から悲鳴が上がった
「! な、なに!?」
2階には双子の部屋がある
今の声は又子か・・・!?
2階に駆け上がる朋子と文子
双子の部屋へ入ると、朋子たちは驚愕した
イイ感じに酔いが回ったおかまりが
又子を押し倒し
ブラを引き裂こうとしていたのだ

そして、双子の片割れのヌ子は
その様子「くすくす」と笑って見ていた
985名無しさん@おーぷん :2016/10/03(月)08:03:43 ID:???
又子とヌ子

又+ヌ=双w
986名無しさん@おーぷん :2016/10/03(月)21:57:59 ID:???
「おかまりさん!やめてください!」
ここでも巻き込まれ体質なのか、萌美が必死に
おかまりを制止しようとしていた
…が、彼女にそこまでの腕力はなく、
朋子たちのそばまで突き飛ばされてしまった
そんな光景を前にヌ子は相変わらず笑っているだけで
なぜか又子を救出しようとはしない

こんな状況をどうにかできるのはあの子しかいない…


「あっさー!」「あさひちゃん!」
その人物が駆けつけたのを見て、萌美と朋子がほぼ同時に声を上げた
987名無しさん@おーぷん :2016/10/04(火)22:25:12 ID:???
「おかまり様・・・一体何を・・・!?」

あさひは絶句した
目の前で犯し犯されている二人
おかまりと朋子の妹の又子
「ちょ、ちょっと、お願いだからあれ止めてっ!」
朋子があさひに言う
あさひはハッとした
「そ、そうだね・・・助けなきゃ・・・朋ちゃんの妹・・・」
しかしあさひは動けなかった
本来なら恋する朋子の妹をすぐに助けなければならない
そしてあさひの力をもってすればそれは容易いことだ
だが、あさひはすぐにそうすることが出来なかったのだ

なぜか・・・

あさひにとっておかまりは自分を調教してくれる人
自分にとって絶対的存在なのだ
アナルを開発してくれたり
女同士の喜びを教えてくれたり
自分を変えてくれた人だった

そんな人が別の女の子を犯している姿に
あさひは複雑な思いを抱き
そして___
988名無しさん@おーぷん :2016/10/06(木)00:31:13 ID:???
「おかまり様…」
さすがのおかまりも呼ばれてはっとした
振り返るとあさひがただ静かに涙を流している
「どうしてそんなことをなさるのですか…」
まるで時間の流れがここだけ止まったかのような静寂に包まれる
「…ごめん」しばらくして、おかまりが手を放す
「謝るならともちゃんの妹さんの方ですよ…」
それ以上何も言わず、ただ静かに立っているあさひ
なぜかそのとき、朋子の脳裏に、彼女が明け方
身を投げようとしていたという事実がよみがえった

「――あさひちゃん!」

気が付くと、朋子は強くあさひを抱きしめていた
989名無しさん@おーぷん :2016/10/06(木)20:48:35 ID:???
「・・・!!」

あさひはまるで時が止まったかのように
朋子の腕の中で動きを止めた
細やかな震えが足の先から頭へと抜ける
電流が流れたなんてありきたりな表現は出来なかった
朋子に抱きしめたられた___
それはあさひにとって言葉にも出来ないほどのことだった

「駄目だよ・・・ほんと、マジで・・・ね」
朋子はあさひからアナルビーズのプレゼントを断り
傷ついた彼女がその直後投身自殺を図ったことを聞いていた
この子はとてももろく壊れやすい子なんだ・・・
それはあの時に気づいていた
そして今目の前にいる彼女は
今にも心がバラバラに引き裂かれてしまいそうな様子だった
だからせめて引き裂かれてしまわないように
朋子はそれをガッと抱きしめたのだ

すると、おかまりは笑った
「よかったね、あさひ・・・あんたが私の調教を受けたのは
 もともとこの子、金澤ちゃんのためだった・・・」
おかまりがあさひを見つめる
「たとえ違う次元の金澤ちゃんだとしても、その夢が叶ったっぽくてよかったじゃん」
おかまりのやさしい微笑み
燃え美も微笑んだ
と、次の瞬間、おかまり、燃え美、あさひの3人の体が
ぽわーっという光に包まれた
990名無しさん@おーぷん :2016/10/07(金)23:46:10 ID:???
「え、ちょっと、あさひちゃ…あれ?」
気が付くとそこは見慣れた自宅ではなくなっていた
「とも!やったね!」
「え?」
「これでうちらももっと有名になれる!」
なぜかそこには佳林とさゆきと芽実がいて、
しかもハイタッチを求めてきた
「なんで?どういうこと?」
「どういうことって、特撮のオーディションに受かったんだよ!」
「…は?」
「めい、まさかあんなすぐ合格するなんて思ってなくて…」
朋子はそこで起きていることが信じがたかった
おかまりが言ったように、自分は参加すらしなかったオーディションに
知らぬ間に合格してしまったのだ
それだけ残り3人が頑張ったということなのだろうか…?
991名無しさん@おーぷん :2016/10/08(土)10:48:05 ID:???
まさか4人が合格してしまうとは・・・!
事務所も驚愕し、そして狂喜した
4人が受けた特撮オーディションは
翌年1月スタートの『飲酒戦隊ヌンレンジャー』である
子ども番組なのに飲酒・・・?
それにヌンレンジャーのヌンとは何だろう?
ヌンチャク・・・?
カンフーアクションでもやるのだろうか
合格者が呼ばれた東映の会議室で
企画書に目を通しながら、朋子は首をひねっていた

すると、プロデューサーが来て、合格者の配役が発表された
佳林と紗友希はメインの5人で
それぞれオコジョパープルとサルイエロー役
芽実はオコジョパープルと親友になる一般人の劇団員役だ
また、インコグリーン、タヌキピンク、そしてヌンレッド役は新進気鋭の俳優が演じることになった

今の時点で朋子の名前は呼ばれていない
メインの5人でも、その周辺の人々でもなければ何の役になるのだろう
朋子はドキドキとその発表を待った
そして次の瞬間、朋子の役が発表された
992名無しさん@おーぷん :2016/10/09(日)22:07:23 ID:???
「……タイラントゴールド?」
あまり朋子には聴きなれない言葉だった
それに戦隊シリーズにゴールドとはいったい何なのか
「あの…すいません…タイラントっていったい…」
「わからないならこれで調べてみなよ」
差し出された辞書のページを繰る朋子
めいかりんコンビがその様子を覗き込んでいる


タイラント【tyrant】暴君。専制君主。圧制者。


「…うそでしょ?」
信じられないといった顔をする朋子の横であとの3人が笑いをこらえられずにいた
「こんなのまるで私のために用意された役みたいじゃ――」
そこまで言いかけて朋子はプロデューサーの顔を見た
「そう、これは君のために用意した特別な役だ。ゴールドは金澤の金からとったことくらい、言わなくてもわかるよね?」
993名無しさん@おーぷん :2016/10/11(火)22:15:43 ID:???
「え・・・て、てか、なんで私のために・・・?」

朋子の聡明な理解力をもってしても
この状況は理解出来なかった
なぜ一介の無名アイドルで
取り立てて演技経験があるわけでもない自分に
こんな役が用意されているのか
朋子は「きっとこれも夢なんだ」と思った
自分はまだ異空間の続きにいて
あの奥のドアを開ければまた次の空間へとワープする・・・

朋子はプロデューサーの話を無視して
ドアへと駆け寄った
と、その時、背後から声がかかった
「朋子」
「え?」と朋子は振り返った
年配の恰幅の良い男がいた
椅子からゆっくりとした動きで立ち上がった男は
「ここは現実じゃよ。朋子、これがお前の現実だ」
と細く切れ長の目で朋子を見つめた
朋子はその男の顔にハッとした
「あなた・・・まさか・・・ぬんとぅん・・・!?」

それはジャスミンやハッピー同様に
人間の姿へと変わったぬんとぅんだった
ぬんとぅんのメッセージは続いた
994名無しさん@おーぷん :2016/10/13(木)01:43:47 ID:???
「朋子、わしは嬉しいのじゃよ。PCだけが友達のガサツな女だったお前が、
あのカラオケコンテストをきっかけにハロー!プロジェクト入り。
Juice=Juiceの暴君やらローズクオーツやらで一気に人気者となったばかりか
ピアノシンガーの可愛い彼女まで手に入れ、今度は特撮で素敵な役を…」
「ちょっとまって。かわいい彼女?」
「なんじゃ、田崎あさひちゃんに何か不満でもあるのか?」
「いや、そういうことじゃなくて…。」
「だがな、朋子。決して今の恵まれた環境に甘えるでないぞ。
幸運の女神には前髪しかないのじゃ」
確かレオナルドダヴィンチのやつだったと思われる名言を残して、
恰幅の良い男性はどこかへ消えていった
995名無しさん@おーぷん :2016/10/13(木)07:53:24 ID:???
「ま、待って・・・!」
追いかけようとした朋子だが
目の前にプロデューサーが入り込んで
「さ、さっそく衣装合わせと行きましょうか!」
と恰幅の良い男との距離を引き離されていく
「あっ・・・ぬ、ぬんとぅん!!」


そして、ぬんとぅんが化けた男性は
ゆかのマンションへやって来た
そこに、小川紗季らしき魔法使いによって
エネルギーを吸い取られ
猫の姿に戻ってしまったジャスミンがいた
「ぬぬ・・・今、力を回復してやろうぞ」
ぬん男がジャスミンに手を翳す
するとその体に再び紫の妖気がみなぎり
ジャスミンは再び猫佳林の姿になった
「こ・・・これは・・・ぜよ・・・!」
不思議そうに自分の手のひらを見つめる猫佳林
そして、件の戦いで割れた窓から
ハッピーの化けたイケメンが降り立った
996名無しさん@おーぷん :2016/10/13(木)23:20:58 ID:???
「なんか、あんたも来たぜよか」
「ええ。というか、昨夜のことが嘘みたいに静かですね…」
それもそのはずだ
あさひは香菜が呼び直したタクシーで萌美を病院に連れて行き
残った3人は床に散らばったガラスの破片やピザの具だった食材などを
片づけたあと香菜は予定があるのかどこかへ行ってしまった
今は人間じゃない連中のほかは、あかりと由加がかわいく寝息を立てているだけである
といっても割れた窓とか空の冷蔵庫とか由加(と萌美)の陰毛がないこととか
昨夜の乱痴気騒ぎの痕跡はいくつか残っているのだが…

「…あ」
「どうされたのですか?」
「今のうちに風呂場とトイレに仕掛けたカメラ回収するぜよ。
あれが見つかったらぜよは殺されてしまうぜよ」
997名無しさん@おーぷん :2016/10/14(金)22:18:33 ID:???
そう言うと猫佳林はさっそくバスルームへ向かった
ここでは、燃え美の失禁を見た朋子が狂ったように喜んでいたっけ
などと思い出しながら撤去作業を行っていると、そこへ
「何やってるん?」
振り返った猫佳林は「げっ」という顔をした
そこにいたのはあかりだった
もっとも面倒くさい奴に見つかった、と猫佳林は眉をひそめた
「何やそれ、りんか、カメラやんか!」
本当に面倒くさい展開になった
ちょっと前に部屋の前の通路で
言い争ったことが思い出される
と、そこへぬん男が現れ、あかりに話しかけた
「植村氏よ、おぬしも、我々と同じ存在となるのだ」
「は?誰やねん、おじさん?」
しかし、ぬん男は続ける
「我々と一緒に見守る存在にな」
その意味深な言葉に猫佳林もあかりも「?」を浮かべた顔をした
「ジャスミンよ、カメラを外してはならん」
ぬん男が猫佳林に言う
「我々は見守り続けなければならない。この家を。そして彼女たちの情熱を」




998名無しさん@おーぷん :2016/10/16(日)02:58:13 ID:???
「見守る…?」
「わからんのか。この家では事あるごとに女たちの集まりが開かれる。
今までもそうだったし、これからもたぶんそうだろう」
「そ、それはぜよも何度か来たことあるから知ってるぜよけど…」
「この何時間かだけでもいろいろな事件があった。
あさひが朋子をピザにして食べようとしたり、
失禁させられたことに怒った萌美が朋子に絶交を言い渡したり、
あさひが朋子に振られたショックでここから身を投げようとしたり、
佳林の熱愛が発覚しかけたり、由加が救急隊員を食べようとしたり…
一歩間違えれば取り返しのつかない事態になっていたかもしれん」
「確かにそうぜよ…」
「誰かが誰かを好きになって一つになりたいと願う、それ自体は素晴らしいことではあるのだが、
その衝動を理性で抑えきれない者は破滅の道を歩むことになる。
そうならないように、我々はこの家で彼女たちがしていることを見守る必要があるのだよ。
――特に、我々の飼い主はアイドルだからな。一般人の何倍も慎重でなくてはならん。
飼い主が幸せな人生を歩んでくれるのが、我々ペットの願いであるからな。そうであろう?」

実をいうとこの老猫、本当は盗撮映像にちょっと興味があるだけで
以上の発言は完全に詭弁をもてあそんでいるだけなのだが、
猫佳林もあかりもすっかり騙されていた

ps あと2レスあげるので好きに締めてください
999名無しさん@おーぷん :2016/10/16(日)17:40:08 ID:???
数日後___

ヌンレンジャーの第1話の台本が渡された
目を通した朋子は、そこに書かれたト書きの一文に
ハッと目を留めた

『好きに締めてください』

それは朋子演じるタイラントゴールドが
ヌンレッドを拉致し自分のアジトに拘束するシーンだった
朋子はその一文にとても興奮した
監督の指示も関係なく
朋子のやりたいようにヌンレッドを締めていいのだ
朋子は頭の中でイメージした
たとえばヌンレッドの体を大の字に開き
両手両足を拘束した後
その腹部をハイヒールで踏み潰しながら
じわじわと下腹部へ攻めていく
きっとヌンレッド役のイケメン俳優は
歓喜の声を上げるだろう
あ~、早くやりたい!!
朋子の台本はよだれで濡れ
パンツはJuice=Juiceであふれた
まさに五月雨美女がさ乱れる状態だ

だが、その時、朋子の携帯が鳴って
朋子は我に返った
1000名無しさん@おーぷん :2016/10/16(日)22:53:37 ID:???
あ、じゃあ最後書きますw

>>999
「もしもし?ともちゃん?」
あさひだ。あの夜をきっかけに、2人はめでたく恋仲になったのだ
「台本もらったんでしょ?もう読んだ?」
「あ、今読んでるところ。なんか難しそうな役だね」
まさかト書きによからぬ妄想をしていたなんて口が裂けても言えやしないだろう
正直あのときの紗季みたいにボコボコにされるのはごめんだ
「なんか、自由にやってください、みたいなの多くてさ。もともと私をイメージして作った役だからなんだろうけど…」
「でもともちゃんならきっとできるよ!大丈夫」
朋子は、あさひがこういうことを言ってくれるのがかわいくて仕方なかった


――実は、朋子とあさひが交際し始めたという知らせに、一番驚いていたのは由加だった
彼女は、朋子が愛菜のことをまだ想っていることに気付いていたのだ
しかし朋子は決めたのだった。過去のことを引きずっていては自分はいつまでも処女のままだ。
アイドルとしても、1人の女の子としても、前を見つめて生きていかなければ――


「あ、そうだあさひちゃん。今度うちに泊まり来ない?」
「え、いいの?」
「うん。フッコにもあさひちゃんのこと教えたいしさ」
一応彼女の幻影っぽいものは来たことはあるのだが、本人はまだだった。
「ありがとう!スケジュール確認したらまた連絡するね」
――きっとその時はその時で、あの時のように騒がしい夜になるだろう
しかし今の朋子にとってはそういう未体験のことが楽しくて仕方ないのだ
それは仕事においても、プライベートにおいても…
朋子は来るべきXデーへの期待に胸を膨らませながら、ヌンレンジャーの台本の続きを読み始めた


END
1000 : Over Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
※スレ主は1005まで投稿できるよ。次スレ誘導とかに使ってね


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【Beer=Beer】リーダーとかなともが飲酒してる時にありがちなこと
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